4号機の破滅的事態を回避するため海外が動き出した «

元駐スイス大使が、枝野、細野、米倉三氏に「4号機は、すでに国際問題に発展している」ことを自覚するように促した

村田光平 (元駐スイス大使)は、福島第一原発4号機の破滅的事態を避けるために、野田総理に何度も意見書を送り参議院予算委員会公聴会でも、国会議員たちに訴えてきました。

また、今年の3月26、27日の両日、韓国・ソウルで開催された核セキュリティ・サミットでも、4号機問題の共有化を図るために、参加国の出席者に国際協力によって、この問題を解決すべきである旨を説いてきました。

その他、各国の首脳クラス、世界的に著名な学者たちの賛同を得て、4号機問題の解決の糸口を探ってきました。

現在、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長とも、手紙のやり取りを通じて、問題の共有を行っています。

世界中のこれだけ多くの専門家たちの間で、4号機の危険性が取り沙汰されているというのに、野田政権は、福島第一原発事故収束など、そっちのけで原発再稼動一点張りです。

その村田光平・元駐スイス大使が、4月8日、今度は枝野経産大臣、細野環境大臣、米倉経団連会長らに、
「4号機問題は、すでに国際的な問題に発展している。
世界を破滅に導くかもしれない4号機問題に、何よりも真っ先に解決の道筋をつけることは日本政府の国際的責務である」
と、しっかり要請しました。

緊急の4号機問題をめぐって、海外ではさまざまな動きが出ている

村田・元駐スイス大使は、これを「原子力独裁による倫理の欠如」が原因と位置づけ、必要なのは地球倫理の確立であり、国連倫理サミットの開催を各国に呼びかけています。

そして、村田氏の同士とも言える元国連職員の松村昭雄氏の「利害の衝突と無縁で、対面を取り繕う必要のない純粋に独立した専門家たちのアドバイスを求めるために、国際的な独立評価チームを設置すべき」という考えを、国際的な舞台で訴えています。