被曝心配、出産「3年以上後」…不妊治療の7割(読売新聞) - Y!ニュース

 東京電力福島第一原子力発電所周辺の福島県浜通り地方で、不妊治療をしている女性の7割近くが、放射線被曝(ひばく)の心配をせずに妊娠・出産できるのは「3年以上後」と考えていることが、医療法人・いわき婦人科(福島県いわき市)のアンケート調査でわかった。

 原発事故による影響で、望んでいた妊娠や出産をためらう女性の心理が浮き彫りになった。

 調査は昨年6月、同院に不妊治療で通院中の福島県内の女性患者50人(27〜46歳)を対象に実施、全員が回答した。同院は浜通り地方で唯一、体外受精による不妊治療を行っている。

 「今後の妊娠・出産で被曝を心配するか」との問いに、40人が「心配している」と回答。21人が「周りに被曝を心配して妊娠を控えている人がいる」と答えた。